たるみ・小じわのお話し

たるみ、小じわはお肌の通信簿

美しい素肌を保ち続ける事は全ての女性の永遠の願いであり、理想でもあります。
しかし、そんな願いとは裏腹に年齢と共に「たるみ、小じわ」が目立ち始め、増え続けてまいります。
男性の場合、“しわ”は、「男の年輪」とも言われ、人生や人格の重みを刻み込んだ 「男の履歴書」として誇らしげに見る向きもありますが、 女性の場合、“しわ”は老化現象の代名詞として忌み嫌われているのも現実です。
顔は「健康の鏡」「心の鏡」などとも言われている様に“しわ”からは疲れや体の変調が連想され、 健康的な魅力を奪い、女性的魅力も半減させてしまいます。
だれでも25歳を過ぎると鏡を見るたびにしわの数や深さが気になってくるのもまた事実です。
私たちは日常的に他人の顔を観察し、年齢を推測し、社会生活を営んでおります。
自分より年上だと直感すると、言葉を丁寧にしたり、場合によっては敬語を使ったり、 謙譲語を用いたりして円滑な人間関係の維持に努めております。 しかし、あとで自分の年齢より若いと知ってびっくりすることも少なくありません。 なぜ、私たちは皮膚の状態で他人の年齢を推測することができるのでしょうか。 また、それとは逆に肌の状態になぜ個人差が発生するのでしょうか。 この事を皮膚科学的に簡単にご説明致します。

皮膚はなぜ年とともに老化するのか

「小じわ」を説明する前に、「ヘチマ」や「海綿」などを想像して下さい。水を含んでいる時は弾力性に富んでおりますが、乾燥すると硬くゴツゴツし、表面はデコボコになります。皮膚もまた、同じ様な性質を持っております。ヘチマや海綿の繊維に当たるものが皮膚ではコラーゲンという物質になります。又、水分に当たるものが皮膚ではプロテオグリカンというムコ多糖類になります。この二つの成分の相乗作用によって皮膚の状態が決定されます。
赤ちゃんの皮膚はトロポコラーゲンという短い水溶性コラーゲンで形成されているためプロテオグリカンの影響を強く受け、弾力性と瑞々しさに富みます。しかし成長と共にプレコラーゲンという長い重合コラーゲンを形成させるため、「保護能力の獲得」と引換えにプロテオグリカンの影響力が低下し、弾力性と瑞々しさを失います。又、加齢と共にメタコラーゲンという不溶性コラーゲンを形成させるため、「強い皮膚の獲得」と引換えにプロテオグリカンの影響力を失い、シワやたるみが発生します。私たちが無意識のうちに他人の年齢を推測できるのは実は不溶性コラーゲンが年齢と共に法則的に増え、結果、水分を失い、硬くなり、しわやたるみになることを経験的に知っているからです。

若々しい皮膚の秘密

若々しい皮膚の形成に大きな役割を果たしているのが自然治癒力です。
具体的には、(1)被覆膜の形成(皮脂膜)(2)セラミド(角質層)の形成(3)基底細胞(表皮)の増殖促進(4)線維芽細胞(真皮)の活性などによって、同じ年齢であっても皮膚の状態に大きな開きを発生させます。
特に、若々しい皮膚の形成に大きな役割を果たしているのが、角質層内のセラミドの形成と真皮層の線維芽細胞から分泌されるプロテオグリカンというムコ多糖類〈ヒアルロン酸、ガラクトサミン、コンドロイチン硫酸〉の働きです。
角質層を形成するセラミドはヒアルロン酸、リン脂質、NMFにより形成され、角質層の水分(25~30%)の保持に大きな役割を果たしております。また、線維芽細胞(真皮)で作られるプロテオグリカンは豊富な水分を含み、硬くなったコラーゲンを包み込み、たるみや小じわを防ぐ働きをしております。
セラミドとプロテオグリカンは外界刺激物A.機械的刺激(圧迫、摩擦)B.物理的刺激(紫外線、風、乾燥、低温、高温)C.生物的起因物質(カビ、細菌、ウイルス)から、組織や器官を守ると共に、弾力性に富んだ美しい素肌を形成させます。
健康な皮膚が美しく、透明感に富み、白く、”つや”と”はり”に恵まれているのは、このためです。

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